東洋医学で自己診断読体術―体質判別・養生編 (健康双書) (2005/04) 仙頭 正四郎 商品詳細を見る |
巷(ちまた)で流れている,よく,「○○もんた」がテレビでやっている,「○○」は体に 良いですよ!の類には,注意が必要です.
西洋医学的には,「○○」がよいかどうかは,その治療を受ける患者さんの体質におかまいなしに,投与され,統計学的に優位であれば,そのものは効果あり,とされてしまいます.よく,1日に水を○○リッター飲みましょう,の類の話です.ただ,ここでの問題は,その健康法・治療法を受ける皆さんの体質が,個々に異なっていることにあります.ですから,ある人には,有効なことでも,ある人には害にしかならないことがままあります.最近話題の「テーラーメイド治療」でも,遺伝子レベルでその患者さんの体質を把握して治療方針を決めようと,努力はしているのですが,これはあくまでも遺伝子レベルの,生まれつきの体質に限った話であり,残念ながら,私たちはモルモットではないので,同じ物を食べ,同じ仕事をし,同じ遊び・休暇を取っているわけではなく,従って,後天的な因子は,完全にこの西洋医学的「テーラーメイド治療」では無視されているために,残念ながら,本当の「テーラーメイド治療」になっていないのです.これに対して,東洋医学的な思考をここに持ち込むと,先天的な因子と,後天的な因子の把握が大まかではありますが,可能となります.
このような理由のため,自分の今の健康状態を把握した上で,いろいろな健康法をお試しください.
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