カテゴリーアーカイブ 東洋医学・鍼灸

ただの虫刺され?

今日、とても興味深い患者さんがきました。初めは、あまたが痛くて、少し寒気がし、体がだるい、熱が少しある、脈などの所見から、風邪と考えたのですが、ふと足をみると、「太衝」という親趾のところの穴が赤くなり、蚊に刺されたような跡があるのです。良く話を聞いてみると、その蚊に刺された後、症状がでてきたとのこと。念のため、この「太衝」の炎症を抑える穴にマグネット治療を数分行ったところ、症状がすぐに改善してきました。ものの本には、このような現象のことも書いてはあるのですが、、、、症状は蚊に刺された経絡による症状だったようです。
これと似たことは先日もあり、予防注射を経絡上に打たれて、種々の症状を訴えて来られた患者さんがいました。こんなこともあるので、当院では、看護婦さんに経絡の勉強も少ししてもらおうかな?と考えています。経絡のことまで考えて、注射するクリニックなんて、冷静に考えてみたら、変なクリニックですね(苦笑)。

磁気による経穴治療

最近、磁気による経穴治療を始めました。自分でいうのもなんですが、この方法はとても手軽にでき、コストもあまりかからず、かつ、効果もそこそこでるので重方しています。まったく不思議な現象が世の中にはあるものですね。機会があれば、皆さんの来院時に外来で行います。ちょっと触るだけなのですが、症状がすぐとれるのが何とも便利です。

今年の花粉症

今年の花粉症は,関東地方は例年より軽いようですが,それでも目の痒くなる方のために,簡単な治療穴をご紹介します。
「合谷」合谷
どちらの手でもOKです。ここに,せんねん灸の一番弱い「ソフト」を1回行ってみてください。火傷をするまで,我慢する必要はありません。熱くなったら,すぐにお灸をはずして下さい。1~2分程度で終わります。これで,不思議なことに,目の痒みは無くなります。お試しください。

耳穴と耳針治療

最近、天候のためか、「肩こり」や「腰痛」の患者さんが増えてきました。このため、治療効果を高めるために、従来の八味丸などの漢方治療や手足や患部への鍼灸治療に加えて、耳針治療を追加しています。通常の鍼灸治療ではとれないような頑固な痛みも耳に0.5mm程度の留置針を貼り付けることで、疼痛の緩和ができるようです。耳針には、いろいろ対応できる疾患もあるため、徐々に対応できる疾患を増やしていこうと考えています。

針治療併用ご希望の患者さんへ

最近午前中の診療が混み合っています。鍼灸治療併用ご希望の患者さんは,質の高い治療内容を維持したいと考えていますので,十分な時間の取れる午後の診察時間に,できましたらご来院お願い致します。
なお,当院で主に行っている鍼灸治療は,通常の単なる肩こりや腰痛に対する治療ではなく,いろいろな疾患に伴う症状に対して,東洋医学的な見地から,根本的治療(本治)をねらったもので,通常の保険診療の範囲内で行っているものです(鍼灸治療そのものの自費分としては頂いてはおりません)。従って,鍼灸治療の併用が必要と思われる患者さんだけに特別に治療を行っているものです。ご理解のほどお願い致します。

新しい、蚊に刺されたときの痒み対策

8月ももう終わりですが、皆さんは、夏休み楽しく過ごせたでしょうか?
私は、この8月は鍼の勉強に明け暮れていました。
さて、その鍼の話ですが、円皮鍼という、貼り付けて使う鍼があります。先日、この鍼のおもしろい使い方がないかな~と、考えていたところ、たまたま、草むらで蚊に刺され、手のひらがはれてしまいました。それよりも何よりも、あの痒みは強烈ですね。そうだ、ちょっとあの円皮鍼を、蚊に刺された場所に貼り付けてみたら、痒みが止まるかな?と考え、早速実行に移しました。やってみると、大成功!全然痒みを感じないのです。でも、まだ半信半疑のため、翌日、今度は、ちょうど蚊に刺された、一緒に働いている看護師さんにもやってもらいました。結果は、これも有効!どうやら、痒みに効きそうです。痛みの閾値を上げて、痛みを和らげる效果のある鍼なので、痛みの仲間の痒みにも効果があるようです。でも、専門的には、痒みを伝える神経と、痛みを伝える神経は、違うものとされています。
ネットで調べてみると、痒いところにお灸をするのは、でていましたが、この円皮鍼を使う方法は、まだだれもやっていないようです。どうやら、始めての報告かな?
お灸よりも簡単にできるので、この手は使えそうです。
やっぱり、鍼は不思議な道具ですね。。。。

不思議な鍼治療

最近、鍉鍼(ていしん)という「触るだけの鍼」を仕入れました。
これはとっても便利な鍼で、刺す針ではないので、診察しながら、患者さんと話をしながら鍼が打ててしまいます。效果を出すのにちょっとした時間がかかるため、忙しい時にはなかなかできませんが、鍼がはじめての方や、ちょっとだけ鍼を打ちたいときには、重宝しています。今日は、咽が痛い、鼻水が止まらない、息がしにくいという、ちょっとアレルギー性鼻炎+やや喘息気味の患者さんがいらして、ちょっと鍉鍼を使ってみたのですが、私自身ビックリするくらいの効き方で、患者さんと話をしている間に鼻水もとまり、咽の痛みも治ってしまいました(ほんとかな~、と、私も思うのですが、実際良くなっているので、すごい代物です)。もっと早く取り入れればよかったと、若干最近後悔しています。今更ながら、東洋医学の神秘的な效果には脱帽です。以前に私もやっていた西洋医学一辺倒の通常の診察治療では、こんな風には行きません。なんでこんないい物を、明治時代に日本は捨て去ってしまったのでしょうか???
「温故知新」の心胸です。。。

欝状態に有効な鍼治療

最近、鍼治療を併用するようになって、とても助かっていることがあります。
これまで、うつに対する治療は、なかなか西洋医学的にも、また東洋医学的にも時間のかかる治療でしたが、簡単な鍼治療を併用すると、かなり患者さんの回復が早まることがわかってきました。初診の方でも、これを早期に導入することで、いままで、漢方治療だけでは数ヶ月かかっていた薬に対する反応が、次回の診察時には、すでにでていることもあります。もう少し患者さんの数が増えてきたら、きちんと統計でもとってみようかな?と考えたりしています。ただ、欝は、食事内容で症状の増悪が簡単にでてきますので、くれぐれも嗜好品(甘味類・飲酒)には気をつけてください。

つわり

陽池
最近、「つわり」で悩まれていた患者さんが来院されました。
なかなか、「つわり」は、男には理解できないものですが、おつらそうで、なんとかならないかな~と、あの手、この手でやっていますが、なかなかうまくいきません。漢方でも、小半夏加茯苓湯という、「つわり」の薬もあるのですが、効いたためしがありません。
鍼灸でなにか良い手はないかなと、搜していたところ、左手の「陽池」というツボが、この「つわり」には効果的なことがわかりました。早速、その場所を指圧してみたところ、見る間に吐き気が治まってきた、、、とのことで、なかなか、この手は使えそうです。
お悩みの方は、お試しくださいね。效果があった方は、コメントにでもお返事ください。

東洋医学的な「禁煙」の試み

タバコも最近ずいぶん高くなってきました.と言うわけで,ささやかな試みですが,最近,「禁煙」を何とか東洋医学的にできないか,試行錯誤で行っています.ご希望の方は,来院時に,声をかけて下さい.