最近,子供の鼻血の話を良く聞きます.鼻血をよく出す子供は疳積持ちのことが多く,この鼻血は,東洋医学では,「気」が上方に上ってくるとでてくると考えられていています.その原因は,発散するエネルギーをコントロールできないために起こり,結果として疳積もでてくるようです.これに対しては,西洋医学的には,精神安定剤といったところが選択されるのですが,それでは眠くなって,子供が学校で勉強できなくなってしまいます.こんな時便利なのが漢方で,ちょっとの間,内服を続けてもらうと,鼻血が出なくなってきて,おまけに疳積持ちの性格も少し落ち着いてきます.お心当たりの方は,どうぞ一度クリニックにお立ち寄りください.
総合病院の外来で診察していたときには,隣の診察室の患者さんの症状まで気になることがよくありました.私の隣のブースでは,よく小児科の先生が診察しており,赤ちゃんや幼児の鼻水,鼻閉のため呼吸ができなくなったり,鼻水が咽を伝わり,咳の原因となるため,鼻水を吸引しに,いらっしゃるお母さん方が多数おられました.カテーテルを鼻の中につっこまれて鼻水を吸われる子供たちも一仕事のようで,子供たちの泣き声が隣から響いてきて,いつもかわいそうにと内心思いつつ,もっといい方法があるのになーと独り言をぶつぶつ...
「こんな方法ありますよ」と,小児科の先生にアドバイスしても,なかなか採用してもらえず,しかたがないので,せめて僕の所にきた子供だけでも,「鼻吸い」なんぞさせないようにしてやろうと,漢方を飲ませていました.子供に漢方なんてと思われる方もいらっしゃると思いますが,これがまた,不思議と,大人に比べると,子供の漢方の効きの方がよいのです.また,飲ませるのに大変と思いきや,子供に使う漢方は,比較的,甘い味のするものが多いため,飲みやすく,当院ではジュースのカクテルにして飲んでもらっています.ともあれ,鼻を詰まらせて,「鼻吸い」に行かれているお子さんをお持ちのお母さん,一度,漢方の治療をお試しあれ,きっと,「鼻吸い」なんてしなくてもよい状態になりますよ.
とびひが流行っています.
今日は,休日当番日でした(といっても,いつも日曜日は開けていますが...).幼児のお子さんでこられた方は,ほとんど,とびひ(伝染性膿痂疹)でした.一部,ぶどう球菌性熱傷様皮膚症候群(やけどのような皮疹となります)に進行している方も,おられました.
プール等での感染拡大も考えられます.他のお子さんへの感染も考えられるため,プールに入る前には,湿疹がないかどうか,確認して下さい.お願いします.また,家族内での感染が起こらないよう,洗濯物等は感染が治まるまで,念のため分別して行った方がよいと思います.
早めに抗生剤治療を行って頂ければ,すぐに完治しますので,疑わしい場合には,お近くのクリニックで,診てもらって下さい.