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症状の成り立ち

西洋医学的には疾患は,一つの独立した疾患単位として考えられがちですが,日々患者さんを診察していると,実はそんなことはなく,病気はちょうど,ミルフィーユのように,原因が何層にも渡って重なり,ついに出てきた症状,というような感じになります。日頃,水面下に隠れて発症準備万端の状況に,例えば,夜の飲み会などで,暴飲暴食などにより消化管に負荷がかかると,その病気の発症限界を超えて,症状が出現してきます。症状そのものは,どちらかと言えば,悪者というより,体のアラームサインと考えれば,それ以降の更なる重症の病気の進展を防ぐ事ができます。体の負荷がかかりすぎている場合には,通常,左の肘を曲げてできる皺の外端の曲池という穴に押圧が出現します。ぜひ,セルフチェックに使って頂いて,ここを押して痛みが出るようなら,取りあえずは,飲食に少し注意をしてみてください。

梅雨の時期の浮腫み対策

最近,ジメジメして浮腫みやすい日々が続いています。

このような日が続くと,関節痛や肩凝り,みぞおちが詰まったような感じで食慾がなくなることがよくあります。みんな身体に溜まった湿気のためなのです。

こんな時は,左の外関という穴にお灸してみましょう。水はけが良くなり,症状が徐々に取れてきます。この時期は身体に水が溜まりやすいので,味の濃い物も避けましょう。

最近「痔」の患者さんが多いです。 

痔も、やはり「ビール」できます。また、甘い物の取りすぎでも出てきます(アイスクリームに注意しましょう)。骨盤内の血流が欝滞することにより、門脈圧が上昇し、消化管の静脈拡張が起こります。これが、内痔核です。おしりが微妙になってきた方は、「ビール」「アイスクリーム」減量お願いします。

塩害

最近血圧の高い方が増えてきました。寒さのために交感神経の緊張を起こしているのですが、もう一つ見逃せないのが、「塩害」です。塩は元来、1gあれば、人間は生きていけるそうで、この1gとは、ほとんど食材に入っているそうです。70才を超えてくると、だんだん塩が排泄できなくなり、塩による腎障害も併発してくるため、できるだけ塩分を制限した方がようようです。皆さん、煮物には気をつけてください。知らない間に、多量の塩を取ってしまっている状態になります。毎日、コンビニ弁当や外食も、塩分を多く取ってしまう原因となります。皆さん、1日だけでよいので、塩を全く取らない日をつくり、翌日血圧を測ってみてください。あまりに血圧が下がるのでびっくりすると思います。そのぐらい、塩は血圧に貢献?しています。これから寒くなると、塩を取る機会が増えます。皆さん、気をつけましょう。

更年期障害と甘いもの

私も、女性でいえば、そろそろ更年期です。さて、女性の更年期障害が、最近多いので、ひとこと。
原因は「甘いもの」の取りすぎが、ほとんどです。更年期障害自体は、皆さん必ず出現しますが、食事のコントロールを行うと、ほとんど感じないようになります。スイーツブームなので、最近では、更年期でない若い女性の方も、まったく同様の症状を呈してきます。実は、男性も同様の症状となることがあります。男性の原因で多いのは、お酒によるものです。いずれも、東洋医学的な病態は「お血」と呼ばれる状態で、年に関係なく、スイーツやお酒を取りすぎると出現してきます。ところで、摂取量は個人でそれぞれ、適応量が異なるので、私、そんなに食べてないのに、、、、という方も、多いのですが、体が、(スイーツやお酒)やめた方がいいよ、というサインなので、症状が出ない程度に、みなさんスイーツやお酒を楽しみましょうね。ちなみに、人工甘味料も「甘いもの」です。この場合、カロリーは関係ないようです。

食事に気をつけて!

今年の夏は暑かったですね。そろそろ、体に負担がかかってくる時期です。
夏が暑かっただけに、冷たいものや甘いもの、ビール、清涼飲料水、スポーツドリンクたくさん取りませんでしたか?
腸が「超」疲れているはずです。すこし、食事の内容を落として、腸の疲れを取りましょう。柔らかいもの、ふかしたモノや煮物などでもよいです。取る量も少し落として、腸を休憩させてあげてください。お願いします。

遲い夕食と睡眠障害

あまり遅い時間に食事をとると,睡眠障害を引きおこすようです。
寝る時間はそれほど問題にはなりませんが,睡眠の深さが淺くなり,結果として,十分な睡眠が取れなくなります。
睡眠が淺くなってくると,朝起きたときに口が渇いたり,寢ている間に,こむら返りがおきたり,寢ているときに足がむずむずする感覚(西洋医学では,「むずむず病」といわれているようです)が出現します。
あまり遅い時間に帰宅される方は,遅い時間の食事はせず,朝早く起きてから食事をするように心掛けてください。

「夏ばて」対策—山芋の効能

毎日暑い日が続いています。皆さん、夏ばてしないように、気をつけましょう。
さて、毎日暑くて寝苦しいと、だんだんと、夜の睡眠が充分とれなくなってきます。
睡眠は「体の潤い」を補う働きがありますから、これが充分に行われなくなると、昼間に眠たくなる、足がつる、口が渇いてくる、肌がかさかさになる、下肢の浮腫みがでてくる、そしてもちろん、バテてきます、、等々いろいろ症状がでてきます。
こんな時に、便利なのが山芋です。山芋は、冷やさず、温めずの食材なので、長期に摂取しても、体に害を与えません。何より、この睡眠不足で枯渇してくる「潤い」を補充できます。良質のタンパク質を含んでいるので、あまり加熱し過ぎない方が良いようです。バテたときには、山芋を入れたお粥なんかが、おすすめです。
今日の私の夕食は、198円でスーパーで買ってきた山芋をおろして、卵を加え、これに麺つゆ少々、マグロの切り身をいれてたべてみましたが、簡単にできて、食べたとたんに目がよく見えるような気がしてきました。
皆さんも、お試し下さい。

体が重く感じませんか?

最近蒸し暑いですが,みなさん,いかがお過ごしでしょうか?
これだけ湿度が高くなると,体表より水が入り込み,関節痛や体のだるさを感じるようになります。先日,心臓の機能が弱い患者さんが,「除湿すると,調子がよい」といっておられたのも,うなずけます。体表からの水分の吸収が除湿により緩和され,循環器系統への負荷が軽減されるのだと思います。特に,代謝の落ちている冷え症の方は,この傾向が強くなります。
味の濃いものは,この時期は,控えるようにしましょう

梅雨と関節痛

もうすぐ、梅雨の季節となります。現在、足に浮腫みが出ている方は、これから要注意です。膝の関節が痛くなる可能性があります。
関節痛は、いろいろな原因で起こりますが、体に水分が多くなってくると、起こりやすくなり、特に低気圧が近づくと痛みが強くなってきます。このため、今のうちから、足が浮腫みがちの方は、早めに対策を立てて下さい。
足が浮腫む主な原因としては、腎臓病や心臓病などの重症の病気でも無い限り、この原因となるものは、ほとんどの場合、甘味食品や塩分の摂取に伴うものです。今からでも遅くないので、少し控えめにとるようにしてください。