カテゴリーアーカイブ 食事・甘味

最近「痔」の患者さんが多いです。 

痔も、やはり「ビール」できます。また、甘い物の取りすぎでも出てきます(アイスクリームに注意しましょう)。骨盤内の血流が欝滞することにより、門脈圧が上昇し、消化管の静脈拡張が起こります。これが、内痔核です。おしりが微妙になってきた方は、「ビール」「アイスクリーム」減量お願いします。

塩害

最近血圧の高い方が増えてきました。寒さのために交感神経の緊張を起こしているのですが、もう一つ見逃せないのが、「塩害」です。塩は元来、1gあれば、人間は生きていけるそうで、この1gとは、ほとんど食材に入っているそうです。70才を超えてくると、だんだん塩が排泄できなくなり、塩による腎障害も併発してくるため、できるだけ塩分を制限した方がようようです。皆さん、煮物には気をつけてください。知らない間に、多量の塩を取ってしまっている状態になります。毎日、コンビニ弁当や外食も、塩分を多く取ってしまう原因となります。皆さん、1日だけでよいので、塩を全く取らない日をつくり、翌日血圧を測ってみてください。あまりに血圧が下がるのでびっくりすると思います。そのぐらい、塩は血圧に貢献?しています。これから寒くなると、塩を取る機会が増えます。皆さん、気をつけましょう。

更年期障害と甘いもの

私も、女性でいえば、そろそろ更年期です。さて、女性の更年期障害が、最近多いので、ひとこと。
原因は「甘いもの」の取りすぎが、ほとんどです。更年期障害自体は、皆さん必ず出現しますが、食事のコントロールを行うと、ほとんど感じないようになります。スイーツブームなので、最近では、更年期でない若い女性の方も、まったく同様の症状を呈してきます。実は、男性も同様の症状となることがあります。男性の原因で多いのは、お酒によるものです。いずれも、東洋医学的な病態は「お血」と呼ばれる状態で、年に関係なく、スイーツやお酒を取りすぎると出現してきます。ところで、摂取量は個人でそれぞれ、適応量が異なるので、私、そんなに食べてないのに、、、、という方も、多いのですが、体が、(スイーツやお酒)やめた方がいいよ、というサインなので、症状が出ない程度に、みなさんスイーツやお酒を楽しみましょうね。ちなみに、人工甘味料も「甘いもの」です。この場合、カロリーは関係ないようです。

食事に気をつけて!

今年の夏は暑かったですね。そろそろ、体に負担がかかってくる時期です。
夏が暑かっただけに、冷たいものや甘いもの、ビール、清涼飲料水、スポーツドリンクたくさん取りませんでしたか?
腸が「超」疲れているはずです。すこし、食事の内容を落として、腸の疲れを取りましょう。柔らかいもの、ふかしたモノや煮物などでもよいです。取る量も少し落として、腸を休憩させてあげてください。お願いします。

「夏ばて」対策—山芋の効能

毎日暑い日が続いています。皆さん、夏ばてしないように、気をつけましょう。
さて、毎日暑くて寝苦しいと、だんだんと、夜の睡眠が充分とれなくなってきます。
睡眠は「体の潤い」を補う働きがありますから、これが充分に行われなくなると、昼間に眠たくなる、足がつる、口が渇いてくる、肌がかさかさになる、下肢の浮腫みがでてくる、そしてもちろん、バテてきます、、等々いろいろ症状がでてきます。
こんな時に、便利なのが山芋です。山芋は、冷やさず、温めずの食材なので、長期に摂取しても、体に害を与えません。何より、この睡眠不足で枯渇してくる「潤い」を補充できます。良質のタンパク質を含んでいるので、あまり加熱し過ぎない方が良いようです。バテたときには、山芋を入れたお粥なんかが、おすすめです。
今日の私の夕食は、198円でスーパーで買ってきた山芋をおろして、卵を加え、これに麺つゆ少々、マグロの切り身をいれてたべてみましたが、簡単にできて、食べたとたんに目がよく見えるような気がしてきました。
皆さんも、お試し下さい。

乳腺炎と断乳と炭水化物制限食

京都の高雄病院から始まった糖尿病の新しい治療法として,炭水化物制限食というのがあります.以前にも,このブログでご紹介しましたが...
現在当院でも糖尿病で治療されている方は,多かれ少なかれ,この治療のおかげで,インスリン投与量を減量できたり,すごい患者さんだと,インスリンをはずせたり,抗糖尿病薬を飲まないでもいられる程度までになっている,すごい治療法なのです.
話は飛びますが,もともと私は,消化器外科医として勤務していたときに,すでに感じていたのですが,患者さんに糖質制限をかけて頂くと,体の炎症反応が激減し,傷の治り具合もとてもきれいになるのです.
そんなこんなで,高雄病院の先生も糖尿病の治療に炭水化物制限食を使われていると聞き,いまでは,当院でも,この治療法を導入して,治療しているわけです.
今回は,この炭水化物制限食を,炎症反応の強くでる,授乳中の患者さんの乳腺炎に応用し,炎症の治り具合を患者さんに観察して頂きました.やはり,以前の乳腺炎に比べると,治りが早いとの,コメントをもらいました.この患者さんが,今度は断乳するとのこと...
やはり,炭水化物制限食に変更して頂いたところ,乳汁分泌もだいぶ抑えられるようです.断乳でお困りの方は,ぜひ,お試し下さい.
ところで,今日,生薬の本を読んでいたら,「淡豆豉(たんとうし)」というのが,でてきました.わかりやすく言えば,納豆のことです.この生薬の解説に乳汁分泌抑制効果があると記載されていました.これも,手軽に手に入る食品ですから,断乳時・乳腺炎時には試してみて下さい.

手の黄色い方へ

最近の健康ブームにのって,野菜ジュースを毎日取っている方に,このような,「手の黄色い方」が多く見うけられます.「黄色い」犯人は,この野菜ジュースに多量に含まれている,「カロチン」です.高カロチン血症という状態になっているのです.カロチン(=ビタミンA)には,レチノールとβ-カロチンの2種類があります。レチノールは、レバーやウナギなどに含まれており,ビタミンA活性(視力,発毛,免疫機能強化,粘膜脇下,抗酸化作用,抗癌作用等)があります。β-カロチンは、主に緑黄色野菜などに含まれており、体の中でビタミンAに変換されます。β-カロチンは体内で必要なだけビタミンAに変換されますが、一方,サプリメントとしてよく供給されるレチノールは,脂肪に溶解蓄積するため,摂りすぎるとビタミンA過剰症となります。ビタミンA過剰症の症状としては,食欲不振,皮膚落屑,脱毛,皮膚乾燥,骨・関節痛,肝脾腫,皮膚色素沈着,胎児奇形,脳圧亢進,易刺激性,骨痛等がありますが,β-カロチンは過剰症をおこさないと言われています。ただ,手が「黄色く」なります.
問題は,むしろ,野菜ジュースがもつ,糖質にあります.この多飲では,糖質の負荷が著明なため,体に水を貯留するような「水毒(体の浮腫み,目眩)」という状態になり,また,関節部や古傷において,特に水の貯留が起こりやすくなり,関節痛が出現してきます.天気が悪くなると,古傷が痛むような方はいませんか?
何事も,過ぎたるは及ばざるがごとし,です.手が黄色くならない程度に摂取するのが,無難なところだと思います.

「夏ばて」にご注意を!

毎日暑い日が続いていますが,皆さんどのように乗り切っていますでしょうか?
暑いので,つい,アイスクリームを毎日欠かさず食べたり,今が旬の,「もも」を毎日ほおばったり,はたまた,テレビでガンガン宣伝しているような,「スポーツドリンク」「栄養剤」の類をグイグイ飮んでみたり。。。。。こんな状態を毎日続けていると,体に水が溜まってきて,「水毒」という状態が出現します。めまいがしたり,気持ち悪くなってみたり,足がパンパンに張ってむくんでみたり。そして,体がだるくなって,何にもしたくない,いわゆる「夏ばて」の状態となります。
夏ばての原因は,やはり,口に入れる「甘い物」が原因となっていることが多いため,十分注意しましょう。

疲れているときの食事の取り方

このブログを見られている方で,入院されたご経験のある方はいらっしゃいますか?
私の研修医時代には,お金もなく(今もあまり当時と状況はかわらないのですが(^_^;)),手術の合間に,病院の職員食堂で食べるお昼ご飯が唯一の楽しみでした.そのお昼ご飯は,病人食で,なんとも元気な若者には,お腹に力が入らなそうな,すぐお腹が減りそうな食事ばかりでした(*_*).病院もお金がないのか,こんなところで,節約しているのかと,若干腹立たしくなることもしばしば(-.-#).と,思っていたのですが,今考えてみると,あの病人食にも一応,理由があったのが,後でわかったのです.
私たちが生活している中で,意外に変な勘違いをしていることがままありますが,食事のことでもちょっと考えてみるとおかしいことがあります.私たちは,仕事などでくたぶれたりすると,「栄養のある物をとって,元気になろう」という,「変な理屈」が頭の中をよぎります.この考えが正しければ,病院で出される食事は,毎日ステーキやウナギ,はたまた,すしなんかが出てきても,おかしくはないのですが,病院でそのような食事をだすところを見たことがありません(たまに,ホテルのような料理を出す病院があるようですが,例外的なものと考えた方がよさそうです).もちろん,そんなお腹に重い物を出されたら,患者さんは,消化吸収できないからです.食事は,口の中に入れれば,すべて身になるのではなく,肉がすぐに肉になるのではなく,まず,体に吸収されるためには,分解される必要があります.その分解に,実は,相当なエネルギーを生体は使います.なので,重い物を食べると,くたぶれるのです!決して,元気が出る状態にはなりません.皆さんのご経験でもあると思いますが,夜,たらふく食べた後,翌朝,体が妙に重たく感じたことはありませんか?この状態が,消化にエネルギーを使ってしまった状態です.
つまり,病気の時や,体が疲労しているときには,ステーキではなく,おかゆのような,すぐに,体が吸収できるようなものを,お腹に入れた方が,早く回復するのです.同様に,疲労しているときには,もちろん,免疫機能が低下していますから,できるだけ,「外食」や「さしみ類」は避けた方がよさそうです.どちらも,お腹に重いものですし,感染する機会が増える傾向があります.
最近,私の外来にも,「食あたり」の方が増えてきています.特に,疲労して,お腹に実力以上のものが入ったときに起きているようです.
というわけで,疲労したときには,お腹に優しいものを「少量」入れてください.元気になったら,ステーキでも,なんでも食べてくださいね(^o^).