最近、「つわり」で悩まれていた患者さんが来院されました。
なかなか、「つわり」は、男には理解できないものですが、おつらそうで、なんとかならないかな~と、あの手、この手でやっていますが、なかなかうまくいきません。漢方でも、小半夏加茯苓湯という、「つわり」の薬もあるのですが、効いたためしがありません。
鍼灸でなにか良い手はないかなと、搜していたところ、左手の「陽池」というツボが、この「つわり」には効果的なことがわかりました。早速、その場所を指圧してみたところ、見る間に吐き気が治まってきた、、、とのことで、なかなか、この手は使えそうです。
お悩みの方は、お試しくださいね。效果があった方は、コメントにでもお返事ください。
京都の高雄病院から始まった糖尿病の新しい治療法として,炭水化物制限食というのがあります.以前にも,このブログでご紹介しましたが...
現在当院でも糖尿病で治療されている方は,多かれ少なかれ,この治療のおかげで,インスリン投与量を減量できたり,すごい患者さんだと,インスリンをはずせたり,抗糖尿病薬を飲まないでもいられる程度までになっている,すごい治療法なのです.
話は飛びますが,もともと私は,消化器外科医として勤務していたときに,すでに感じていたのですが,患者さんに糖質制限をかけて頂くと,体の炎症反応が激減し,傷の治り具合もとてもきれいになるのです.
そんなこんなで,高雄病院の先生も糖尿病の治療に炭水化物制限食を使われていると聞き,いまでは,当院でも,この治療法を導入して,治療しているわけです.
今回は,この炭水化物制限食を,炎症反応の強くでる,授乳中の患者さんの乳腺炎に応用し,炎症の治り具合を患者さんに観察して頂きました.やはり,以前の乳腺炎に比べると,治りが早いとの,コメントをもらいました.この患者さんが,今度は断乳するとのこと...
やはり,炭水化物制限食に変更して頂いたところ,乳汁分泌もだいぶ抑えられるようです.断乳でお困りの方は,ぜひ,お試し下さい.
ところで,今日,生薬の本を読んでいたら,「淡豆豉(たんとうし)」というのが,でてきました.わかりやすく言えば,納豆のことです.この生薬の解説に乳汁分泌抑制効果があると記載されていました.これも,手軽に手に入る食品ですから,断乳時・乳腺炎時には試してみて下さい.
最近,「つわり」で悩んで,当院を受診される患者さんがいらっしゃいました.以前,私が,遊学していたころ(10年以上前の話ですが,肝移植の研究に,一時,オーストラリアのブリスベンという田舎町に1年半ほど暮らしていました),私の担当教授が,「つわり」も「移植時におこる拒絶反応」も,同じようなものだ,とよく言っていたのを思い出しました.お母さんの,赤ちゃんに対する,異物除去反応としての「つわり」と考えると,お腹の中で,炎症が起きているようなものなので,この炎症によって引き起こされてくる熱が,東洋医学的には,胃熱として説明されています.つまり,冷やしてあげると,少し「つわり」も治まってくるはず...ということで,少し,涼しげな食品(今だったら,レモンやいちご)を口にすると良さそうです.逆に,温めるもの(生姜やからし,炒め物等)は,少し「つわり」を煽るかもしれません.お腹の炎症は,一時的なもので,免疫的に,赤ちゃんが,その反応を乗り越えますから,そうすると,「つわり」は,徐々に無くなっていきます.この時には,今度は,あまり冷やさないで下さい.