あるタイプの体質の方には,花粉症の発症がお灸だけでかなり予防できます。とくに,冷え症の方は,一度「湧泉」に対するお灸治療を試みてみる価値がありそうです。湧泉は足の裏にあるツボです。お灸を併用すると,クスリの内服がかなり抑えられます。
ご興味のある方は,来院時に詳細をお伝えします。
今日も花粉が,「バリバリ」に飛んでいます。
ということで,今日は,花粉症の話です。
花粉症にもいろいろ原因がありますが,冷え症に伴う花粉症,というのがあります。
もともと熱代謝に問題があると,からだの至る所に「水」が溜まり,「水」に伴う「冷え」の症状がでてきます。東洋医学的には「水毒」と呼ばれる範疇にはいるものです。この中に,やはり「花粉症」の症状があります。とくに,このタイプの花粉症では,朝方や夜寝るときに鼻がつまり,呼吸困難症状がでてきます。お風呂にはいると,鼻の調子が良くなる方は,ほぼ,このタイプの方です。このタイプの花粉症は,あまり西洋薬が効きません。体を温めるような漢方薬を使用したり,体を冷やすような飲食を避けることで,ある程度の症状の改善が見込めます。とりあえずは,生姜湯でも効果があります。生姜はそのまま使用せず,一度加熱したものを使用してください(炒った生姜などを使用してください。生のものはあまりお勧めできません)。甘みは,つけるのであれば,よく漢方にも使われている,水飴(温める作用あります)を少し入れてみて下さい。
また,このタイプの花粉症の方は,甘味類や飲酒・牛乳によっても症状が悪化するため,口に入れるものを制限するだけでも,ある程度の効果が見込めます。
そろそろ本格的な花粉のシーズンです。
花粉症の薬もよいですが、花粉症のおおもとの原因となる甘味類(フルーツも入ります)や日本酒・ビール・ワインなどの摂取をこの時期は控えるようにして下さい。症状の軽減が図れます。
コンタクトを付けている方では、目薬の使用も、なかなか問題となります。西洋薬では対応しきれない目の花粉症には、効果的な漢方の治療もありますが、こんなときにも、薬に頼らなくてもよいような、体のケアをしておくと苦労せずに、安上がりに対応できるものです。上記の食生活の注意点は、大事なことなので、ぜひ、この2ヶ月間はトライしてみてください。
ちなみに、当院で推奨している、糖尿病治療のための糖質制限食を行って頂くと、まさに、花粉症に効果的な、体のケアができます。花粉症がひどい方は、お試しください。ただし、花粉症の場合には(他のアレルギー疾患でも同様なのですが)、人工甘味料(ラカント、キシリトール)の類は、花粉症を悪化させる原因となりますので、取りすぎに注意が必要です。
今日も花粉症の患者さんが,たくさん来院されました.
事前のニュースでも,言われていた通り,今年は症状がすごいため,「手持ちの処方の駒」もそろそろ,きびし~.皆さん,薬だけに頼らずに,花粉症の自己防衛対策をお願いします.マスクはもちろんですが,お酒,甘味類,フルーツ,牛乳等の過剰摂取は,花粉の症状を悪化させます.この時期だけでも,少し控えめにして下さい.冷え症の方は,できるだけ体を冷やさないように,緑茶やウーロン茶,コーヒー,麦茶等は避けて,番茶,紅茶,ほうじ茶に切り替えてください.先日コラムに書いたルイボスティーは,冷え症の方の花粉症対策には向いていないようです.ご注意を!
最近,お茶の話の質問がよくきます.先日も,ある患者さんより,次のようなメールが屆きました.
「20代から、かれこれ40年間,花粉症に悩み続けてきました。4~5年前から杉の葉、はと麦、ハブ茶をブレンドした「杉茶」をこの季節に飲んできました。その所為か症状が大変軽くなっています。体を冷やす飲み物は避けたいのですが,この杉茶は飲んでも冷えないでしょうか?」
このお茶は,ブレンド茶のため,一概には断定できませんが,各成分の特徴は,下記の通りです.
【杉木】辛,微温 駆お血作用.【禁忌】不可久服和過量.虚人禁服.
【鳩麦,薏苡仁】甘,淡,微寒 冷やして,余計な水分を処理する働き.
【決明子,ハブ茶】甘,苦,鹹,微寒 清肝益腎,祛風明目,潤陽通便
この患者さんの場合,腸内細菌叢の乱れがあり,この「杉茶」で,ある程度,腸内細菌の異常発酵が抑えられたため,うまく花粉症が制御できているのだと考えられます.成分からは,やはり,少し冷やす傾向のお茶のようですね.たぶん,ルイボスティーと同様の効果があるものと考えられます.特に,体の弱い方は,長期の服用は,あまりお勧めできないようです.その反面,お酒をよくお飲みになられたり,甘い物が好きな方には,ある程度の効果が期待できそうです.
今日のニュースによると,今年は,例年の3倍の花粉量とのことです.
さて,花粉症の方,準備をそろそろしておきましょう.とりあえず,お金のかからない方法で...
(1)甘い物,果物,飲酒はアレルギー反応を促進します.そろそろ,抑え気味に.
(2)冷え症の方は,とにかくこの寒い間は,できるだけ体を冷やさないように!
飲み物は,紅茶,番茶,ほうじ茶,ジャスミン茶,プーアール茶にしてください.これ以外のものは,大抵体を冷やします.また,「生姜」(食べるときには,火を加えて下さい)や「焼きネギ」を日々の食事の中に加えましょう.生もの(サラダ,刺身)は避けて下さい.
アトピーの原因となるものはいろいろ考えられますが,いろいろな患者さんを観察して気がついたことは,どうも患者さんの腸内細菌の問題が根本にあるようです。腸内細菌の(特に悪玉腸内細菌)異常繁殖によりアレルギー症状が励起されるようで,アトピーもこの一症状のようです。授乳期にお母さんが甘味類・フルーツ等をとりすぎると,母乳そのものの糖分が高くなり,この結果,子供の腸内細菌叢も乱れて,アトピーや喘息を励起しているようです。授乳されているお母さんは,気をつけましょうね。
図解脱ステロイドのアトピー治療 (健康双書) (2007/04) 松田 三千雄 商品詳細を見る |
そもそも喘息はアレルギー疾患で、西洋医学的に治療方法は確立されており、呼吸器学会でも治療マニュアルが作成されています。その確立された治療方法は、残念ながら、維持療法が主体となった治療方法となっています。東洋医学的に考えると、アレルギー疾患はすべて同様の範疇にはいり、これらは体の外側を保護する場所に発生してくる病気の範疇としてまとめることができますが(つまり皮膚に出てくれば掻痒感やアトピー性皮膚炎、鼻に出てくるものは慢性鼻炎・花粉症、肺に症状が出れば喘息となります)、実は、この原因は体表の問題ではなく、身体の体質的な問題が原因となるパターンが非常に多いのです。残念ながら西洋医学的治療方法では、このような問題に対して解決方法をあまり持ちません。東洋医学では、このアレルギーをおこしやすい「体質」を改善する方法があり、これにより喘息を起こしやすい状態を根治するところまでもっていくことが可能です。特に喘息をお持ちの方で多い傾向にあるのは、腸内細菌が非常に乱れていることによる、アレルギー体質があります。腸内細菌は、もともと体の中に住んでいる菌なのですが、アレルギー体質の方は、その腸内細菌が非常に悪性の腸内細菌と入れ替わっており、これらが分泌する毒素抗原がアレルギー反応の元になっていると考えられます。漢方ではこの腸内細菌をコントロールすることができ、正常な腸内細菌叢に戻すことにより、結果としてアレルギー出現の原因となる毒素抗原を分泌する腸内細菌群を抑え、アレルギーが出ない状態になると考えています。体に対しても、それほど無理やり症状を抑え込むような治療ではないため、非常にやさしい治療となります。このような治療を希望の方は,ぜひクリニックにお立ち寄りください。
アトピーの原因の大部分は、先日ご紹介した、お腹の中にいる「悪玉腸内細菌叢」や「かび」ですが、その餌になるのが、甘い物、フルーツ、お酒です。これらを止めてしまえば、症状は大方改善するのですが、どうしても甘い物から抜け出せない、「あなた」にちょっとした情報をお教えします。
砂糖の中でも、あまり「悪玉腸内細菌叢」や「かび」の餌になりにくいお砂糖(オリゴ糖)を見つけました。「ラフィノース」というオリゴ糖なのですが、すでに、いくつか臨床データが出されており、これを取り扱っている日本甜菜製糖株式会社(http://www.nitten.co.jp/product/raffi.html)のホームページに詳しく紹介されています。当院にも、少量サンプル置いてあります。ご希望の方は、来院時にお申し出ください(ちなみに、この会社からは一銭も頂いていませんが。。。。(-_-;))。ただし、何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。甘い物を控えめにしてくださいね!(*^_^*)