カテゴリーアーカイブ 症状

冷え症と散歩

新緑(軽井沢にて,,,)
いつも見ていた冷え症で、いろいろな強めの薬を使っても、なかなか改善してこない患者さんが先日いらして、診察させて頂いたところ、なんと、急に良くなっているではありませんか。「なにかやりましたか?」と、尋ねたところ、最近散歩を始めたとのこと。。。これか!というわけで、当たり前のことではあるのですが、冷え症の方は、天候もそろそろよくなってきたので、散歩をしてみませんか?新緑も気持ちがよいですよ。歩くと、体の代謝が上がるので、手っ取り早く、冷え症の治療になります。ぜひ、試してみてください。

冷え症と花粉症

今日も花粉が,「バリバリ」に飛んでいます。
ということで,今日は,花粉症の話です。
花粉症にもいろいろ原因がありますが,冷え症に伴う花粉症,というのがあります。
もともと熱代謝に問題があると,からだの至る所に「水」が溜まり,「水」に伴う「冷え」の症状がでてきます。東洋医学的には「水毒」と呼ばれる範疇にはいるものです。この中に,やはり「花粉症」の症状があります。とくに,このタイプの花粉症では,朝方や夜寝るときに鼻がつまり,呼吸困難症状がでてきます。お風呂にはいると,鼻の調子が良くなる方は,ほぼ,このタイプの方です。このタイプの花粉症は,あまり西洋薬が効きません。体を温めるような漢方薬を使用したり,体を冷やすような飲食を避けることで,ある程度の症状の改善が見込めます。とりあえずは,生姜湯でも効果があります。生姜はそのまま使用せず,一度加熱したものを使用してください(炒った生姜などを使用してください。生のものはあまりお勧めできません)。甘みは,つけるのであれば,よく漢方にも使われている,水飴(温める作用あります)を少し入れてみて下さい。
また,このタイプの花粉症の方は,甘味類や飲酒・牛乳によっても症状が悪化するため,口に入れるものを制限するだけでも,ある程度の効果が見込めます。

花粉症が本格的に出始めました!

そろそろ本格的な花粉のシーズンです。
花粉症の薬もよいですが、花粉症のおおもとの原因となる甘味類(フルーツも入ります)や日本酒・ビール・ワインなどの摂取をこの時期は控えるようにして下さい。症状の軽減が図れます。
コンタクトを付けている方では、目薬の使用も、なかなか問題となります。西洋薬では対応しきれない目の花粉症には、効果的な漢方の治療もありますが、こんなときにも、薬に頼らなくてもよいような、体のケアをしておくと苦労せずに、安上がりに対応できるものです。上記の食生活の注意点は、大事なことなので、ぜひ、この2ヶ月間はトライしてみてください。
ちなみに、当院で推奨している、糖尿病治療のための糖質制限食を行って頂くと、まさに、花粉症に効果的な、体のケアができます。花粉症がひどい方は、お試しください。ただし、花粉症の場合には(他のアレルギー疾患でも同様なのですが)、人工甘味料(ラカント、キシリトール)の類は、花粉症を悪化させる原因となりますので、取りすぎに注意が必要です。

高血圧と冷え症

血圧が上がるには,それなりの理由があります.高血圧は1つの病態を示した症候群でしかなく,血圧が高いから,下げる薬を使って血圧を下げましょうという,治療も確かに必要ではありますが,それでは,問題を解決したことにはなりません.問題は,なぜ,血圧が高くなっているかが問題なのです.ここを解決しない限り,降圧剤をひたすら飲み続けなければならないという,状況に陥り,現状の一般的な治療でも,このような方法が採られています.
さて,その理由の1つに,冷え症があります.先日も冷え症が原因で高血圧症に陷った患者さんが,訪ねてこられました.私は,冷え症が原因の高血圧症と診断し,この患者さんには,体を温める漢方薬のみを処方して,様子をみることにしました.翌日電話をかけてみると,すぐにその効果が現れ,いつも高い早朝時血圧は,その後は落ち着いているとのことでした.
冷え症で血圧が上がってしまう方の簡単な見分け方を伝授しておきます.
寝起きの血圧をまず測っておきます.これと,入浴直後の血圧を比較して,上の血圧(収縮期血圧)の差が激しい方は,冷え症による高血圧の可能性が高いと考えられます.こんな方は,まず,日頃の食生活を見直して,冷える食材の摂取を控えるところから始めてみてください.特に,飲み物で,コーヒー,緑茶,ウーロン茶は要注意です.

うれしいお知らせ

今日は,患者さんよりうれしいお知らせが入りました!
1年ほど前より,不妊症の治療をされていた方なのですが,妊娠されたそうです。よかったですね。
この方は,冷え症と血虚(貧血のような状態)が強く,なかなか妊娠しづらくなっていたので,体のエネルギー状態を補充するような補剤を使って頂いていました。
これから寒くなってきます。冷え症は,万病の元なので,皆さんも体を冷やさないようにしましょうね。

乳腺炎と断乳と炭水化物制限食

京都の高雄病院から始まった糖尿病の新しい治療法として,炭水化物制限食というのがあります.以前にも,このブログでご紹介しましたが...
現在当院でも糖尿病で治療されている方は,多かれ少なかれ,この治療のおかげで,インスリン投与量を減量できたり,すごい患者さんだと,インスリンをはずせたり,抗糖尿病薬を飲まないでもいられる程度までになっている,すごい治療法なのです.
話は飛びますが,もともと私は,消化器外科医として勤務していたときに,すでに感じていたのですが,患者さんに糖質制限をかけて頂くと,体の炎症反応が激減し,傷の治り具合もとてもきれいになるのです.
そんなこんなで,高雄病院の先生も糖尿病の治療に炭水化物制限食を使われていると聞き,いまでは,当院でも,この治療法を導入して,治療しているわけです.
今回は,この炭水化物制限食を,炎症反応の強くでる,授乳中の患者さんの乳腺炎に応用し,炎症の治り具合を患者さんに観察して頂きました.やはり,以前の乳腺炎に比べると,治りが早いとの,コメントをもらいました.この患者さんが,今度は断乳するとのこと...
やはり,炭水化物制限食に変更して頂いたところ,乳汁分泌もだいぶ抑えられるようです.断乳でお困りの方は,ぜひ,お試し下さい.
ところで,今日,生薬の本を読んでいたら,「淡豆豉(たんとうし)」というのが,でてきました.わかりやすく言えば,納豆のことです.この生薬の解説に乳汁分泌抑制効果があると記載されていました.これも,手軽に手に入る食品ですから,断乳時・乳腺炎時には試してみて下さい.

腰痛のその後

自分で調合して作った処方で,ほぼ腰痛は完治しました。
おかげで,腰痛の方のご苦労が実感できましたし,
我ながら,腰痛の為のよい処方もできました。

「ぎっくり腰」

最近自宅で片付けをしたところ,その後から腰が徐々に痛くなり,2-3日前より,「ぎっくり腰」の状態となってしまいました.腰痛を体験するのは,初めてなので,こんなに辛いものとは思いませんでした.せっかく「ぎっくり腰」になったので,日頃,患者さんに処方している腰痛のためのレシピをかたっぱしから試しています.いい処方ができないか,試行錯誤の毎日です.イテテ...

皆さん,冷やしすぎです!

今日は,この暑い中,往診が8件もありました。往診先の家に入ると,決まって冷房がガンガンかかっていて,「さむーい」んです。皆さん,冷やしすぎです!
冷え症の方はもとより,癌の患者さんも,基礎免疫能が落ちてしまいます。癌にとっても好都合な環境を提供してしまいます。冷え症の方は,肩こりが強くなったり,腰痛がつらくなったり,はたまた血圧まで上がってしまいます。これで,血圧の薬を増量するようでは,本末転倒ですよね。
湿温は30度ぐらいでもよいです。扇風機を併用して,くれぐれも体を冷やしすぎないよう気をつけましょう!

「ストレス」時の心構え

ストレスがかかって身動きできなくなってきたら,回りの人に一度,「ごめんなさい」をして,広げすぎた風呂敷を畳んでしまいましょう.自分がしっかりと自信を持ってできる最小限のことからまず,再出発してみてください.それができるようになってきたら,小さいブロックを積み上げるように,一つ一つ,確実に,仕事をこなしていってみてください.そのうちきっと,後ろを振り返れば,「あれ~,こんなにやったかな~?」という状態になりますよ.調子の悪いときは,しょうがないですから,些細な自尊心は捨てて,形振り構わず,周りの人に協力してもらいましょう.